昔は、昔と言っても半世紀くらい前までのお話です。
包丁は自分で研いで使うものでした。みんなの家には砥石があったのです。
包丁は研いだら何度でも使えるスーパーリユース道具だったのです。
だから、みんなが包丁を研ぐことが出来ました。
使えるものは何度でも使う「もったいない」と言う考えを大切にしていました。
戦後しばらくして高度経済成長期に突入、大量生産大量消費の時代になりました。
消費は美徳、使い捨てがもてはやされ、そんな時代に育ったお爺ちゃん・お婆ちゃん・お父さん・お母さんは、包丁は使い捨てるものと思ってしまったのです。
そして、平成・21世紀・令和となり、低成長・安定成長の時代になりました。
使い捨てをしていては経済的にバランスが取れなくなってきました。
難しい言葉で言えば、環境負荷を軽減し資源を大切にして地球を長持ちさせようと言う考えが生まれました。
包丁も研いで使う時代が戻ってきたのです。
が、ずぅ~っと研いでないので、急に研ぎましょう!
って言われても、誰も出来る人がいません。
だから、最近見なくなった「お研ぎ屋さん」の復活とあいなりました。
しかし、昔のやり方をそのまま復活させたのでは現代に対応できません。
そこで昔の心暖まる「もったいない」のやり方を残しつつ、現代の通信・インターネット・SNS等々を活用して「おとぎ屋」を作り出しました。
「もったいない」って素晴らしい日本人の考え方です。
道具は大切に大事に使って長持ちさせて地球にやさしい生活していただきたいと思います。